木造軸組工法では耐震性を高めるために「筋交い」と呼ばれる補強材が取りつけられます。
筋交いは柱と柱の間に対角線上に取りつけられます。筋交いを取りつけることで、住宅は水平力に対する抵抗力が強くなります。
つまり、地震や台風などによってもたらされる横からの衝撃にも
強い住宅になります。
木造軸組工法において、筋交いは耐震性を高める上でなくてはならない重要なものと言えます。
筋交いを作っていきます
まずは部材を柱と柱の対角線上に取りつけられるようにカットするため、筋交い定規と呼ばれる特殊な定規を使って、部材に墨付けを行います。
筋交いの形に墨付けが完了したら、丸ノコでカットして筋交いとして使えるように部材をカットしていきます。ちなみに最近では、近年ではあらかじめ工場で筋交いをプレカット加工している場合もあります。
部材の両サイドを写真のようにカットしたら筋交いとして、柱と柱の間に取り付けることができるようになります。
筋交いの取り付け
柱と柱の間に筋交いが取りつけられました。でもこれで完成というわけではありません。これだけでは、筋交いとして充分な耐震性をそなえているとは言えません。
なので、取りつけ筋交いに”筋交い金物”と呼ばれる耐震補強のための金物を取りつけます。
筋交い金物は柱と筋交いをしっかり固定するための金物です。これを筋交いの上下二カ所に取りつけ取りつけことで、筋交いの耐震性能をより向上させることができます。
この金物を筋交いの上下二カ所に筋交い金物が取りつけていきます。
筋交いがしっかりとりつけられれば、住宅の耐震性は間違いなく向上していきます。地震や台風に強い家をつくるためにも、筋交いの取りつけは必要不可欠な重要な
作業なのです。
ちなみに筋交いには片方だけに取りつけられる「片筋交い」と
二本の筋交いをクロスするように取りつける「たすき掛け」の2種類があります。
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