近年の木造住宅ではプレカットが利用されることが一般的。基礎が完成すると、現場にプレカットと呼ばれる建材が大量に搬入されてきます。
上の写真は土台と大引きのプレカットです。
プレカットとは家を造るために必要な材料をあらかじめ工場で加工したものです。
一昔前まで木造住宅で使用される土台や柱、梁に胴差しといった部材は熟練の職人によって加工されたものが使用されていました。しかし、近年ではすでに工場で加工をされたプレカットを利用することが主流となっています。
プレカットのメリットは建築用CADソフトや精密機械を利用して加工されるので手作業に比べ格段に早く加工をすませられることと、品質が安定していることなどが挙げられます。
まず現場に運ばれてくるプレカットは土台部分のプレカット。
現場に材料を置くスペースを確保できる場合は、柱や梁といった部分も一緒に搬入されてきます。スペースを確保がむずかしい場合は数日にわけて材料が搬入されます。
工場で加工済みなので、現場に搬入された時点ですぐに組み立てることが出来るように加工されています。
プレカットの加工
下の写真は基礎の上で土台と土台をつなぐことが出来る「腰掛け鎌継ぎ 」 と呼ばれる継手。
この2つの写真の部材はそれぞれ、プラモデルようにカチッぴったりはまるようになっています。このような形しているので引っ張る力にも強く、一度はめ込むと抜けづらいという特徴があります。
こちらは大引き部分の「腰掛け蟻継ぎ」部分。
ちなみにどうして蟻継ぎ(ありつぎ)と呼ばれているかというと、加工面がアリの頭のような形をしているためです。
プレカットは写真を見ても分かるように、工場で機械によって加工されているのでとても綺麗かつ精密に加工されています。
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