配筋工事が完了したので、今度は基礎底部のコンクリート打設です。
底部にコンクリートを流し込むことで、地面からの上がってくる湿気を防ぐことができます。そのためこのコンクリートは防湿コンクリートとも呼ばれています。
まずは砕石を混ぜ込んだ砂利を、むきだしの地面の上に敷き詰めていきます。砕石とは岩石を破砕機等で人工的に小さく砕いた石のことです。写真の砂利を全て基礎の底部に運びこみます。
基礎の底部に砕石入りの砂利を敷きこもう
むき出しだった地面に、砕石を含んだ砂利を敷き詰めました。均等な高さになるようにならし、転圧してしっかりと地盤を固めています。この施工を行うことによって、基礎の沈み込みを防ぐことができます。
砂利の敷き詰めが完了したら、さらにその上に防湿シートをかぶせていきます。防湿シートをかぶせることで2重の湿気対策を行っています。
基礎の底部一面に防湿シートが敷かれました。これで準備は万端、あとはコンクリートを流し込むだけです。
防湿コンクリートの打設
いよいよ基礎底部に防湿コンクリートを流し込み。当日に生コン車を手配して一気に打設していきます。
コンクリートが流し込んだら、今度は均一にコテをつかってならしていきます。ムラが出来ないように丁寧に丁寧に仕上げていきます。
雪国で使う”かんじき”ようなシューズを靴を履いています。これを履くことで流し込んだばかりの柔らかい基礎の上を歩くことが出来ます。
のんびりしているとコンクリートが固くなってしまいますので、底部一面をノンストップで一気に作業しています。
打設した防湿コンクリートが完全に固まりました。むき出しだった地面の上に防湿コンクリートが打設され、地面からの湿気を完全にシャットダウンしています。
住宅を長持ちさせるためには、湿気を防ぎ床下を乾燥させることが極めて重要です。なぜなら湿気が多い床下では木材の腐食が進みやすく、その上シロアリを呼び寄せる原因にもなってしまうからです。
というわけで今回、床下の乾燥を助けるため防湿コンクリートを打設、地面からの湿気を防ぐための工事を行ったというわけです。
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