型枠も外れ、基礎もほぼ完成しました。しかしまだ完全に基礎が完成したわけではありません。この基礎はまだ高さが不揃いだからです。なので、これから”天端(てんば)ならし”という作業を行っていきます。
天端ならしは基礎を同じ高さを揃えるための作業です。ではさっそく施工のほうに取りかかっていきましょう。
立ち上がり部分の型枠を組んでいきます
基礎の天端(てんば)を同じ高さにするためには、木製の型枠を基礎に取りつける必要があります。というわけで、型枠の位置を決めるための墨出しをレーザー機器を使って行っていきます。
これは”レーザー墨出し器”という工具です。レーザーを照射して垂直や水平を調べることが出来ます。この工具を使って”天端ならし”の高さをだしていきます。
こちらは”レーザー受光器”という工具。”レーザー墨出し器”が照射したレーザーがこの受光器に当たると音で知らせてくれます。
「レーザー墨出し器」と「受光器」。この二つを使って写真のように基礎の側面に墨出しを行っていきます。
墨出しが終わったら、墨にあわせて型枠を取りつけます。
レーザーを使った墨出しのおかげで、型枠の高さは一定になっています。上の写真のように天端慣らし用の型枠を設置したら準備完了。後はいよいよ基礎の天端をならしていく作業になります。
モルタルを使った基礎の「天端ならし」
基礎の天端をモルタルを使ってならしています。モルタルとは砂とセメントを水で練ったものです。水で練ったばかりの時はペースト状ですが、時間がたつとカチカチに固まります。
型枠と同じ高さになるようにペースト状のモルタルを均一にならしています。
全ての基礎の天端を丁寧にならし、高さを一定にそろえていきます。モルタルでのならしが終わったら、後は固まるまで待ちます。
基礎立ち上がりの型枠を外そう
モルタルが固まったら、型枠を外していきます。これで”天端ならし”が完了しました。”天端ならし”をおこなったことで基礎は一定の高さに揃えることができました。
これで基礎の上に土台をおけるようになりました。
基礎の上に土台が敷かれました。床下の通気性を確保するため、基礎と土台の間には基礎パッキンがはさみ込んであまります。
基礎と土台の工事が完了
大規模リフォーム、基礎と土台工事はこれでひとまず終了となります。
ブロックを積んだだけの基礎を鉄筋コンクリート製の基礎につくり替え、腐食し所どころ白アリに食われていた土台も新しい部材に入れ替えました。
基礎と土台は以前とは比べものにならないほど頑丈になっと言えます。
とはいえリフォーム工事はまだまだ序盤、新しい梁の取りつけもまだまだ不十分ですし、そもそも屋根すらありません。まだまだ気を緩めるわけにはいけませんよね。
次は工事は土台の上、つまり柱や梁のリフォームを本格的にとり行っていきます。
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