シロアリの被害にあっているようだということで、天井の一部を解体して屋根裏を部屋を確認したところ、ほとんどの梁が「シロアリ」にやられ、まるで発泡スチロールのようにボロボロでした。
このままでは危険なので急遽、緊急工事で開始。梁ををはじめとする屋根裏の部材を入れ替えることになりました。
ボロボロになった梁をぬき、新しく手配した梁に入れ替えました。また梁の上に新しい束をたて、棟木を支えました。
幸い、棟木や母屋などの部分はまだシロアリの被害にあっていませんでしたので、これらの部材はそのまま利用することができました。しかし部材を新しい物に取り替えただけではまだまだ不十分です。
雲筋交いと耐震金物で補強
そこで棟木から小屋梁にかけて斜めに雲筋交い(くもすじかい)を取りつけました。雲筋交いとは小屋組がくずれるのを防ぐために補強として取りつけられる構造材のことです。
また梁や束の接合部は耐震金物を利用して補強、耐震金物を使用したことで以前より地震や台風に強い家にすることができます。
シロアリの被害が予想以上にひどく緊急工事を行うことになりましたが、シロアリ被害にあった部分を新しい梁と小屋束に入れ替え、雲筋交いと耐震金物で補強することで、大事になる前に対処できて幸いでした。
やはりシロアリ対策は早い段階での対処が重要です。